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中国SNSをもっと知りたい!大手広告会社OL 松崎杏純が上海で見つけた「私が輝ける道」

  • 現在は、小红书(Redbook)で小胖子AzuKanakoとして1.1万人のフォロワーを持つ
  • 2020年から現在まで、塔酷(上海)マーケティングプランニング有限公司
  • 2017年、维酷公共关系咨询(上海)有限公司
  • 2015年、上海赋络思广告有限公司
  • 2013年、株式会社フルスピード
  • 跡見学園女子大学を卒業

Chapter 1: 新たな挑戦!チャンスを掴み、東京から上海へ

 大学卒業後、松崎さんは日本のインターネット広告会社に入社し、1年目で最優秀社員賞を受賞しました。ちょうどその時期、会社の上海支社で人員を募集しており、松崎さんはためらうことなく応募。上海での仕事のチャンスを手にしました。
 実は、松崎さんは高校時代から広告やマーケティング業界に強い興味を持っていました。経済番組で、AEONスーパーの売り場レイアウトの考え方が紹介されているのを見たことをきっかけに、販売のメカニズムについて強い興味を持つようになりました。そのため、大学では経営とマーケティングを専攻、大学時代には、アルバイトを通じていくつかの業界を経験し、最終的に広告業界に就職を決めました。
 上海での仕事を経験する前は、中国に対して特に否定的な印象も肯定的な印象も持ってなかったそう。上海に来てみると、同僚たちが非常にフレンドリーであることに気づきました。中国語も話せず、中国生活のための事前準備もほとんどしていませんでしたが、特に生活上困ることもなく、むしろ、WeChatの支払いや車のクラクションなど、すべてが新鮮でした。違和感がある部分も当然ありましたが、それも含めてゆっくりと探求する価値があると感じました。

「新卒1年目にて優秀社員賞を受賞」

Chapter 2: 広告業界での専門知識を深める:プロポーザルからブロガーになるまで

 コロナウイルスは市場に大きな変化をもたらしました。コロナ前であれば、日本製品は中国市場で多くのプロモーションの機会がありましたが、その後は日本製品に対するニーズが急激に減り、中国のメーカーが台頭、日本ブランドの売り上げは全体的に減少しました。これにより、広告業界の業務内容と市場環境は大きく変わりました。
 2017年、松崎さんは中国で転職を決意しました。中国人が百度を利用して検索する文化が減っていることに気づき、逆にソーシャルメディアを中心とした広告業務が成長期にあることに注目しました。そこで、彼女はソーシャルメディアに注力している企業に参加し、PR業務に従事しました。松崎さんはWeiboやWeChatなどのソーシャルメディアプラットフォームを活用し、KOLを通じたマーケティングやメディアプランなどのを顧客に提供。2020年には、日本のクライアントのマーケティング全般を担当する子会社に参加しました。

「上海にある松崎さんのオフィスにて」

 中国での8年間の勤務を通じて、松崎さんは中国市場についてより深い理解を得ました。現在、中国国内のブランドは資本力と資金力があり、広告に大規模な投資をしています。データによれば、中国のトップ10ブランドの売上高とソーシャルメディア上の情報量は、市場にある全商品のうち40%〜50%を占めています。現在の市場環境において、資本力と資金力が不足していては、勝ち抜くことは困難です。日本のブランドは資金が限られており、広告投資も不十分です。そのため、売上をアップさせるためのマーケティングプランを作ることはますます難しくなっています。しかし、松崎さんができることは、日本企業が中国市場に適した広告コンテンツや戦略を見つけるサポートをすることであり、中国の消費者を引きつける日本製品の魅力をアピールすることです。

 松崎さんは仕事以外でも、2020年からBilibiliとYouTubeに動画を投稿しています。最初は彼女のチャンネルは仕事とは関係がありませんでしたが、後にこれらのプラットフォームが彼女がクライアントにより良いサービスを提供するのに役立つと気付き、中国のソーシャルメディアプラットフォームをより深く理解することができるようになりました。現在、彼女は友人のKanakoさんと一緒に「小胖子AzuKanako」というチャンネルを立ち上げ、YouTube、Bilibili、小红书で彼女たちの上海での生活を発信しています。松崎さんのブロガーとしての顔も仕事における名刺の一つとなり、自分のアカウントを持つことで、クライアントは彼女のソーシャルメディアにおける専門性をより信頼することができるようになりました。

「ブロガーとして、飲食店の紹介動画を撮影」

「ブロガーとして、日本人ドキュメンタリー監督竹内亮さんの番組に参加」

Chapter 3: 自分の好きな分野で輝くこと:「30歳は20歳よりも幸せです。」

松崎さんは、30歳は20歳よりも幸せだと考えています。なぜなら、自分で稼いだお金を使って好きなものを買ったり、好きな場所で食事を楽しんだり、人生の楽しみを味わうことができるからです。松崎さんは情熱を持って、仕事に取り組み、毎日朝10時に会社に出社し、夜遅くまで働いています。彼女はこの変化に富んだ業界が好きであり、自分の提案がソーシャルメディアで効果を上げるのを見ることで、仕事の達成感を感じています。

将来、松崎さんはこれからも中国に関連する仕事を続けてマーケティング業界の理解を深めたいと考えています。彼女は消費者の中心は女性であり、彼女たちの課題を理解することが重要だと考えています。現在は、特にZ世代の女性に関する情報が少ないと感じており、Z世代の女性、大学生や社会人の意見をリサーチや座談会を通じて理解したいと思っているんだそう。今後日本のクライアントも中国のZ世代の女性に関心を持つことは間違いなく、彼女の会社への向かい合わせも確実に増えると考えているからです。


 松崎さんは、Bilibili、YouTube、そして「小红书」で中国に住んでいる日本人としての知名度を高め、真実の情報を伝えるメディアとなりたいと考えています。彼女は23歳の時に上海にやってきて、30歳を迎えた今、光り輝く生活スタイルを見つけました。彼女は、20歳の女性が自分が望むものを全力で追求し、挑戦し続け、楽しみと活力に満ちた人生を送り、自分自身が輝く場所を見つけることを望んでいます。仕事であっても、遊びであっても、毎日が充実している限り、達成感が得られ、自分自身が輝いていることができれば、人生はより豊かになるでしょう。

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