今年も11月11日独身の日ウィークが始まりお買い物熱に活気付いている中国ですが、昨年度と今年の傾向など振り返りを含めレポートします!
2021年の話題のテーマは「買い物を通じてより良い社会を」
昨年は中国共産党のスローガン「共同富裕」が話題になり、独身の日のテーマが「買い物を通じてより良い社会を」でした。
2021年過去最高売り上げ達成
過去最高の売り上げを達成した2021年ですが、前年同じ規模のデータである 4982億元と比較すると成長率はわずか8.45%となりました。
トップライバーの売り上げ
2大トップライバーの売り上げに追いつくライバーはなかなかいません。
ここ数年、この2大ライバーにが群を抜いての売り上げですが、今年は彼らに追いつきそうなライバーが出現するのかと期待も高まります。
市場の変化
大きな変化のあった2022年。2月北京オリンピック、コロナ禍の中5月の上海のロックダウン、10月共産党の総選挙など経済的に大きな変動がある年でした。
そして、独身の日に盛り上がるネットショッピングのアプリ、各プラットフォームにも広告法の規制強化や、健康食分の販売規制などによって大きな変動が生まれています。
中国企業と日本企業の予算の違い
2022年の傾向として、各企業のプラットフォームにかける予算に関して、中国企業と日本企業の大きな違いもはっきり出てきています。
今まで、アリババグループ中心だった独身の日が、アリババや小红书(REDBOOK)を中心に費用を投下したが、昨年より抖音(中国TikTok)の台頭により、抖音(中国TikTok)も一つ投資するプ!ラットフォームになりました。特に今年1月より抖音(中国TikTok)日本支社の越境ECの強化により、すぐ刈り取りできる抖音(中国TikTok)ライバーの起用が目立つようになりましたが、値引き販売が尋常ではない抖音(中国TikTok)プラットフォームの使い方は日本ブランドはまだ困惑中であり、なかなか参入することできないのも事実であります。
【超速報!】2022年”独身の日セール”売り上げトップ10
10月31日〜11月4日までの「天猫(T-mall)ないの化粧品」カテゴリーでの売り上げランキングの速報です。
1位:ロレアル
2位:エスティーローダー
3位:ランコム
4位:珀莱雅
5位:olay
6位:薇诺娜
7位:LA MER
8位:SK-II
9位:ヘレナ
10位:資生堂
トップ100に入っている日本企業
8位:SK-II
10位:資生堂
19位:コスメデコルテ
22位:ドクターシーラボ
23位:ELIXIR
29位:キュレル
31位:イプサ
56位:shu uemura
75位:ALBION
88位:bblaboratories
今年は前年度よりも勢いよくスタートした独身の日セール
いろいろな心配な要因はありますが、今年も過去最高売り上げを達成すると言われています。
しかし日本企業とすると、国風国潮のトレンド、中国製品の成長、情勢の変化(カントリーリスク)などもあり、苦戦を強いられるはずです。そして、2023年の独身の日に向かって、中国戦略を立て直すことが必要になってくるでしょう。来年以降の中国人のインバウンドにも期待しながらも、当面は辛抱強く様子を見る必要があります。