今朝、SheChina編集者が小紅書を開いてみると、驚くべき変化が目の当たりにされました。一見すると中国のアプリであるはずの小紅書が、まるでアメリカのプラットフォームに見えるほど、英語の投稿やアメリカ人ユーザーの存在感が急激に増しているのです。どこの国のアプリなのか一瞬疑ってしまうほどの変化に、業界関係者も注目しています。
なぜこの現象が起きたのか?
2025年1月14日、アメリカ政府は安全保障上の懸念を理由に「TikTok」への禁止令を施行しました。この決定により、TikTokを主なソーシャルメディアとして使用していた数百万のアメリカ人ユーザーが行き場を失い、代替プラットフォームを模索する事態となりました。これが小紅書(REDBOOK)への注目を劇的に高めた直接的な要因です。また、小紅書自体が提供する独自の機能や利便性も、この移行を加速させる鍵となっています。
中国現地小紅書住民も驚く劇的な変化
TikTok禁止令後、小紅書のダウンロード数は急増し、現在ではアメリカのユーザーによる投稿が大きな話題を呼んでいます。以下に具体例を挙げてみましょう:
- 「TikTok移民」現象:多くのアメリカユーザーが「TikTokから小紅書へ移住」と称して、ハッシュタグ「#TikTokRefugees」などを用いて新しいコンテンツを発信しています。
- ペットストーリーの増加:猫や犬などペットに関する投稿がアメリカ国内で人気を集め、小紅書内のコミュニティが活発化しています。
- 個人ライフスタイルの共有:ファッションや料理、アニメ関連のビデオが盛り上がりを見せ、特に若年層に支持されています。
Tiktok移民現象以外に、小紅書が選ばれる6つの理由
- 高品質なコンテンツとカスタマイズ 小紅書はコンテンツの質が高く、ユーザーの興味に合わせたカスタマイズが可能です。これにより、ユーザーはより関連性の高い情報を受け取ることができます。
- 「人間味」のあるコミュニティ 投稿者との距離が近く感じられるプラットフォーム設計が、多くのユーザーに支持されています。特に、小規模なインフルエンサーの投稿やディスカッションの場としても機能しています。
- 優れたアルゴリズム 小紅書のレコメンド機能は、ユーザーが興味を持つコンテンツを的確に提案。これにより、プラットフォームに定着しやすくなっています。
- ソーシャルメディアとEコマースの融合 小紅書は、ソーシャルメディアとEコマースを組み合わせたプラットフォームであり、ユーザーは製品のレビューや体験を共有し、直接購入することができます。
- ユーザー生成コンテンツ(UGC)の豊富さ ユーザーが自らの体験やレビューを投稿する文化が根付いており、信頼性の高い情報源として機能しています。
- コミュニティ形成とエンゲージメント 共通の興味を持つユーザー同士がつながり、活発なコミュニティが形成されています。
小紅書の将来について
- グローバルプラットフォームとしての可能性 日本やアメリカのユーザーからの支持が高まり、世界的な影響力を持つプラットフォームへと成長する可能性を秘めていると思われます。
- 商業エンゲージメントの価値 小紅書は、ブランドや企業にとってもエンゲージメントを高める新しい広告媒体として注目されており、次世代のマーケティングツールとして位置づけられていくのでしょう!
TikTokの禁止令をきっかけに、小紅書(REDBOOK)は単なる代替プラットフォームにとどまらず、グローバルなソーシャルメディアの新時代を切り開く存在へと進化しつつあります。この状況は、これまで小紅書を活用してマーケティング活動を行ってきた株式会社NUESE(SheChinaメディアの運営会社)にとって、新たなチャンスを生み出す可能性があると筆者は考えています。