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[中国人採用]在日中国人の就職事情とは?

弊社NUESEは昨年11月に人材紹介事業をスタートし、これまで数百名の在日中国人人材を支援してきました。

この記事では、NUESEが取り組んできた在日中国人人材の状況について解説します。

日本の人手不足の現状

日本の人手不足は年々深刻化しています。その背景には少子高齢化などがあります。

帝国データバンクの調査によると、2014年度の正社員の人手不足企業の割合は52.6%となり、過去最高を更新する高水準となりました。

帝国データバンクの調査結果

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p240209.pdf

在留外国人および在日中国人の在留資格

人手不足解消の一つの手段として、外国人労働者の採用が挙げられます。

日本政府も新たな外国人労働者の受け入れ制度として、在留資格「特定技能」を創立するなど、外国人がより幅広い業種で就労できる体制を整えています。

在留外国人は新型コロナウイルスの影響を受けながらも増加傾向にあり、それに比例するように在日中国人も増加しています。

在日中国人の滞在資格についての調査によると、技術人文国際業務の需要が増加していることがわかります。技術人文国際業務ビザの申請には大学卒業の資格が基本必要となります。

実際にNUESEでは、高学歴で専門的なスキルを持つ在日中国人の増加を実感しています。弊社の求職者の95%以上が大学卒業以上であり、日本語N1および英語を話すトリリンガルも多数です。

NUESEの求職者データ

しかし、良質な企業に出会えずに困っている在日中国人も少なくありません。

在日中国人が日本で就職する際の課題

私たちNUESEが在日中国人を支援する中で、以下のような課題が見受けられます。

日本の就職活動の動きがよく分からないまま、知り合いから誘われて就職し、実際には福利厚生などの制度や財務が悪く、給料不払いや保険の適用がないなどのトラブルに見舞われることもあります。

・多くの場合、日本語学校に入学した後に就職活動を始めるため、日本人の新卒より遅れての就職が一般的です。また、日本は3月卒業であるのに比べて、中国は7月卒業であり、就職は一年遅れてしまいます。そのため、日本人の新卒に比べてチャンスに恵まれない状況になることがあります。

新型コロナウイルスの感染症拡大のため、中国に一時帰国したり、渡日のタイミングを逃し、日本での就職の機会を逸され、中国で一旦就職した後、再度日本での就職を試みるケースもあります。結果、転職回数が増えてしまい評価が下がることがあります。

中国ではキャリアアップのための転職が頻繁に行われるのに対し、日本では終身雇用が主流です。また、中国では契約期間が1年から数年の有期雇用が一般的ですが、日本企業では長く勤めることが評価されます。これにより、中国でのキャリア経歴が日本で評価されにくい場合があります。

NUESEの取り組み

NUESEはこれらの課題に対応し、求職者に対して日本の就職活動の理解を深めるためのアドバイスや、転職が適切でない場合には無理に進めないような助言を行っています。また、求職者のキャリアに一貫性があるかなどの長期的なキャリアプランを考慮した客観的なアドバイスも提供しています。

弊社の紹介実績では、マーケティング、デザイナー、営業、外資系のバックオフィスなど、多岐にわたる分野で活躍しています。

NUESEがこのような実績を輩出できた要因としては、18年間にわたるコミュニティー運営による信頼、日本語能力検定N1の選考基準、そして長期的なキャリアアドバイスが挙げられます。

より多くの在日華人が自身の経験やスキルを活かしてさらに日本社会で活躍できるよう、NUESEは今後も支援を続けていきます。

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曹 真世子

NUESEでのインターンを経て、念願のNUESE入社が決定。 人材事業やshechina編集を担当し。 前職で培ったサービス精神を活かし、お客様ファーストで奮闘中。 前職は大手ドラッグストア調剤部門で保険薬剤師として3年間勤務。

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