2023年3月15日に中国政府は観光ビザの申請を3年ぶりに再開しました。
しかし、今まで日本人に認められてきた、15日以内のビザ免除はまだ再開されておりません。
上海に行く予定があるので、コロナ後初めてのビザ申請を行いました。
コロナ後、今まで通りに海外に行けるような感覚になっていましたが、中国に関してはまだまだ簡単に行くことができないと実感しました。
今回の記事はこれから中国ビザ申請される方にお役に立てればと思います。
必要書類
オンライン申請書類(印刷したもの10枚)
中国企業からの召喚状(必ず会社印鑑とサインの入っているもの)
ワクチン接種証明書(念の為)
写真(背景真っ白でないとNG)
●当日指摘され準備したもの
パスポート顔写真ページのコピー
最終中国に入国した際のスタンプページ(入国履歴ある人のみ)
事前準備
中国のビザ申請オンライン上から、オンライン申請を行います。
中国ビザ申請センターのホームページ(https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/)
ここから申請を行います。
①まずは、ビザ申請の前にビザの種類や、申請方法などを調べます。
②ビザ申請の方は「査証」を選びましょう。(認証は中国の方々が結婚証明書、出生証明書などの認証です
③新規登録を行います。
④オンラインによる申請表入力
記入内容は、
1)パーソナルインフォメーション
・名前、住所、電話番号、性別、生年月日、、出生地、現在の結婚状況、国籍、パスポートの種類、中国以外の国のビザを取得状況。
2)申請するビザの種類
・ビザの種類、期間、理由、入国予定回数、期間。
3)職場の情報
・現在の雇用状態、現在の雇用主、過去の雇用履歴(職歴:会社名、期間、役職)
4)教育
・学歴
5)ファミリーインフォメーション
・自宅、配偶者と子供、両親の名前、住所、電話番号、性別、生年月日、、出生地、国籍、雇用状態。
6)旅行情報
・今回申請する旅行の情報、日程、行先、宿泊地、搭乗する飛行機情報、緊急連絡先、旅費負担者は誰なのか、中国内での保証人、同行者情報。
7)過去の旅行情報
・直近3年以内の中国入国履歴、過去の中国ビザ申請状況、外の国のビザ所有情報、過去5年間の外国への入国履歴
8)その他
・過去中国ビザ却下されたことの有無、違法に中国に滞在したことあるか、精神病ではないか、30日以内に感染病にかかってないか、服役経験の有無など。
9)申請の宣言と、サイン
・ビザ申請の内容に間違いなければ、サインする。(代理申請の場合は、代理人情報)
オンラインによる申請表入力完了!
全部で、A4用紙ぎっしり10枚の内容です。
申請内容は、中国語と英語のみなので、なかなか入力するのも一苦労。
中国語:読めるようになってきた。英語:入国書類は読める。
そんな私ですが、この申請を入力するのに、40分ほどかかりました。
途中、一時保存ができますので、保存をお忘れなく!!
会社面接よりも細かく、個人情報を入力したなと感じます。
途中、私の学歴は中国政府興味あるの?!なんてツッコミを入れなが入力をしておりました。
【変更点あり】申請予約を取得○23年11月からビザ申請の事前予約制を廃止
⑤オンライン予約(申請日時や面談時間の予約) ※必ず行いましょう!!予約無しで申請はできません。オンライン申請入力が終わったら、ビザ申請に行く日程を予約しましょう。
その際、予約は「ビザ申請」と「認証申請」の2種類があるので気をつけましょう!
私は、「認証予約」を取って行ってしまって「ビザ申請」ができず、出直しました。
・オンライン予約と申請の注意点
申請する際に、必ずオンライン入力した申請番号で予約を取る必要があります。
予約時に発行される予約書に、申請番号が同じになっているか、必ず確認しましょう!番号が一致しないと、申請を受け入れてもらえません。
2023年11月20日より中国駐日本国大使館はビザ申請の事前予約制を廃止します。と案内が出ております。
書類作成方法は変わりませんが、作成した書類を印刷し直接ビザセンターへ提出に行くようになっています。
かなりの混雑が予想されますので、時間に余裕を持ってビザセンターへ行きましょう。
当日申請に行く
中国ビザセンターは、東京、大阪、名古屋の3か所です。私は東京のビザセンターに行きました。
中国ビザ申請センター(東京)
東京都江東区有明三丁目7番26号有明フロンティアビルB棟12階
電話:03-3599-5515
予約日の予約時間にビザセンターに到着すると、人がずらっと並んでいると思います。
しかし、どこにビザ申請する列が書いてありません。
私の場合、長蛇の列の最後尾の方に「ここビザ申請の列ですか?」と聞きましたが、その方も良く分からず、とりあえず並んでいる。とのことでした。
前回、間違えて「認証予約」を取ってしまったので、ビザセンターの長蛇の列に並ぶのは二度目の私。
きっとこの列で間違いがないだろうと、3時間ほど立ちっぱなしで並びました。
やっと、申請用紙を受付てもらう順番回ってきましたが、書類に不備があり申請ができず。
しかしその場で解決できる内容だったので、30分ほどで解決し、再度受付に書類を提出し、やっと受付番号が書いた紙をもらえた。ここまで3時間半。
申請を受付から、本申請
受付番号をもらってから、私の順番まで38名の方が待っていました。
ここからは、面談官のカウンターに座りスタッフの方へ書類のチェック、顔写真の撮影、全部の指の指紋登録を行います。
見ていると書類が完璧でスムーズな方でも1名あたり15分はかかっているようです。
面談官の人数と待っている人の人数、そして1名あたりの所要時間・・・。先はまだ長い。
3時間ほど、椅子に座りやっと面談の順番が回ってきました。
私を対応してくださった男性の面談官さんは、とても日本語も英語も流暢で丁寧。
明るく、サクサクと受付業務を行ってくれました。しかし、こればっかりは当たり外れがあるようで、不備の部分、不足の内容に対して理由を教えてくれず、×マークだけ書いて、書類を返してくる方もいるようで・・・。カウンターでは戸惑う人々、声が大きくなってしまう方、順番を守っていないと揉める人々・・・。
久しぶりに感じる中国カオス。でもなんだか懐かしい。
無事、申請完了
私の書類、数箇所不備はありましたが、面談官さんに手伝っていただき、申請完了。
出来上がりは約5日後です。
当日パスポートを預けることになりますので、出国予定などある人は要注意です!
ちゃんと申請通りますように。受け取りは30分あれば完了すると確認もしました!
中国ビザ受け取り当日
苦労して初めて自分でビザを取得。。。。。。
11時に到着して、パスポートを受け取ったのが、12時45分。1時間45分ほど並びました。
申請時に、受け取り方法を確認した方法と、若干変わっていました。
事前に確認した受け取り方
1から3番のカウンターで、受け取り用の順番が書いてある用紙を受け取る。
→実際
入り口にいるスタッフに声をかけて順番待ち用紙をもらう。
5日でルールが変わったのか?!さすが中国ルール。
順番を呼ばれたら、カウンターでパスポートに貼られたビザ内容の確認と、10,500円を支払い無事ビザ取得完了。
今回、私が取得したのはMビザのダブル(商業ビザ半年内に2回の出入国が可能・1回の滞在30日間)
コロナ前までは月に一度ほど上海に出張があったので、マルチビザ(回数制限無し)希望でしたが、現状はマルチビザの申請はできないとのことでした。
手元に帰ってきた、ボロボロの私のパスポートには新しい1ページが追加されました!
ドバイゴールデンビザと比べてどっちが大変なんだろうと、ふと疑問に思うくらい大変でした。
注意事項
・オンライン申請は慎重に丁寧に
・申請当日の予約は、オンライ申請番号と一致したものを
・召喚状には、会社印鑑と代表者の手書きのサイン必要
・ワクチン接種証明書(不要と書いているサイトも見ましたが、あるなら持参しましょう)
・写真は背景、真っ白でないとNG(マイナンバー申請時の写真使用しましたが、後ろがやや黄色みがかかっているので写真を撮り直しするよう言われました)証明写真の機会はセンターにあります!
・時間に余裕と水分を持って来場(自販機なくいつ呼ばれるかも不安で7時間無水でした)
・スマホ充電器(長い待ち時間対策)
・ビザセンターに置いてあるパソコンで印刷物の出力をする場合、1枚20円。プリンターは1番カウンターに置いてあります!
・コピー機はコピーしかできない。
旅行代理店さんもたくさん。
申請をするのに、並んでいるとスーツを着た方達の団体さんがたくさんいらっしゃいました。
この方々は、中国ビザ申請代行会社さんや旅行代理店さんなどを通して申請される方々でした。
カウンターでの申請は本人でないと出来ないので、代行会社さんと一緒に申請をされていました。
料金が30,000円から50,000円の代行費とビザ申請代が多いようです。
私は、東京のビザセンターまで1時間程度の距離ですが、地方からビザ申請のためだけに上京されている方も多く見かけました。せっかく東京来たのに、こんな時間がかかると思わずビザ申請だけして帰ると言われている方もいらっしゃいました。書類の不備があると、その場での訂正をさせてくれない面接官も多く、苦戦させている方も多かったです。急ぎの申請や、地方の方は旅行代理店に依頼するのも良いかもしれません。
中国ビザ取得はできたものの、まだまだ遠いい中国。
東京上海間の便数が増えてきましたが、まだまだ航空券が異常に高いです。
韓国ビザ(K-ETA)なども持っているので、経由便で上海行きを検索しますが、コロナ前の金額のような航空券は見つかりません。
最近は観光ビザの申請も始まってきたので、随分ビザに対して緩和されてきた感覚もありますが、今までのような15日間の滞在ならビザ免除処置は叶いません。
面談官の方との話ではこれから3年はこの状態が続くのではないかとのこと。
そして中国へ往来の際は、今まで以上に丁寧な行動が必要だとのこと。
中国入国時に免税範囲を超える荷物はきちんと申請を行う事、空港内での態度や行動はチェックされているかもしれない前提で行動するなどのアドバイスをもらいました。
文化も人間も、距離も・・・近いようで、まだまだ遠いい中国。
だからこそ、面白い中国。私は大好きです。